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テクノロジー対テクニック

2007年9月10日 月曜日

NECソフト、顔から性別・年齢層を自動推定するシステム
NECソフト(国嶋矩彦社長)は、カメラで撮影した人物の顔から性別や年齢層を自動的に推定するシステム「FieldAnalyst(フィールドアナリスト)」を発売した。

……こういうの見ると、なんとなく「どうやったらこのソフトを誤認識させられるか」というのに挑戦してみたくなる(いや、結果は分からないんだけどさ……)
いつまでも若くいたい・若く見せたいのは人間の宿命だよね、ね?

参議院選挙の感想など垂れ流してみる。

2007年7月30日 月曜日

2007年7月29日の参議院選挙、自民党が惨敗した歴史的な選挙だった。投票したものとして、ちょっとばかり感想を垂れ流してみる。

地域格差云々の問題が揺れてた一人区で民主党が勝ったのは当然として、東京で丸川氏が受かって保坂氏が落ちたところに、マスメディアの力をまざまざと感じた。

あと、選挙期間中にあった民主党の不祥事(末松議員・新潟視察「珍道中」発言と、さくらパパ年金詐称申請許可発言)が、2ch界隈の外では、案外知られてないという印象。
この辺の事実が知られていれば、社会党や共産党あたりがもう少し伸びていたのかなと思うのだが、この辺の話が報道機関に載ったという話は聞かない。

自民党にNOを突きつけるにしても、新党日本とか共産党とか、もうすこしましな政党があると思うのだが、民主党以外は数の規模問題で拒否されたのだろう。
今回、私が投票に行ったのは、年金問題で民主党にNOを突きつけるため。ところが、自民党は自爆ひどいし、国民新党は民主寄りだし、社会・共産は空気。どーしろと orz
選挙後の田原総一朗氏の番組で、自民の選挙対策委員の方が言っていた「用意していた戦略が全部ダメになった」旨の発言が印象的だった(ごめんなさい、誰だったか忘れました)。
それにしても、赤城農水相の事務所費問題が騒がれたのが「投票直前」というあたり、マスメディアと野党のつながりを感じてしまう。田原総一朗氏の分析によると、社会保険庁問題が発覚した理由が「社会保険庁つぶしに対抗するための自爆テロ」だった(日経BPの記事より)とのことだし(民主党案では、社会保険庁は国税庁に組み込まれるだけで実体は温存されるため、職員の立場は安定する)、メディアはもう少し多角的な分析をきっちり行い、中立的な立場で情報を発信する必要があるのではないか。年金不正問題の発覚と現在の内閣なんて、どーみても関係ないし。

同じ自民が負けるにしても、ちゃんと政策論争やって、それが理由で負けて欲しかったと思う。選挙なのに、政策の議論が行われなかったのはどうかと思う。

なお、このエントリーは私が得た情報を元に、ぱっと感じたことを調査もせず書いたに過ぎません。情報や事実、分析の信用度については不明といたしますので、ご了承下さい。

[7/31 2:28修正]
議員名のミスを修正。失礼いたしました。

[8/15 20:12修正]
リンク切れにつき、リンクを1カ所張り替えました。
リンクの修正に関して、サイトhttp://blogs.yahoo.co.jp/blogger2005jpを参考にさせていただきました。ありがとございます。

社会保険庁システムダウン

2007年6月11日 月曜日

朝日と、スポニチの記事から。

年金のシステムが2時間半におよびダウンしていたとの記事。記事を見ると、休日なのに、問い合わせアクセスが殺到したことによる高負荷の問題と推定される。

この記事を見た技術者としては、社会保険庁GJと思った。殿様仕事を運用のメインに据えていれば、休日の運用で負荷が高くなることは想定されていないであろうことは想像に難くない(10年以上前に設計が為されていたのであれば当然。日曜日の年金相談窓口開設は初とされている)。システムダウンに対して、人手が足りないであろう日曜日に、たった2時間半で復旧を成し遂げたのは、社会保険庁とその裏にいる技術者たちが素晴らしい働きをしたからと言うべきであろう。ANAの件よろしく、普通なら終日ダウンしていておかしくない。

一度目の障害に対して、手早い復旧はGJといえる。
しかし、一度やってしまった以上、二度目は許されない。システムダウンの原因を追及し、場合によっては日曜日の窓口をとりやめることも当然、視野には入っているはずだ。
ここから先、このシステムがどうなるか注目していきたい。

[追記 6/13 19:55]
システムダウンの原因が特定された。
【続々報】年金システム障害の原因はミドルウエアのバグ、6年を経て顕在化(ITpro)
やっぱり、システム管理者たちGJで良かったらしい。
設計思想の外で行われたオペレーションに対して、あらかじめテストなどできるわけもなく、このシステムダウンは必然的に、不可避に起きたということが証明された。
同じような事故は、官民問わずこれからも起きるだろう。そんなとき、批判をする前に一歩立ち止まって待つだけの心の余裕が、我々システム利用者に求められる態度ではないだろうか。そして、システムの設計者は利用者に甘えず、正しく動くシステムを開発していくことが求められている。

メイド装置

2007年6月5日 火曜日

仕事で発見したネタ。

NTT-IT、MAID装置を用いた低消費電力型オンラインストレージ

MAID(Massive Array of Inactive Disks; メイド)装置とは、RAID装置の一種で、HDDの回転を停止させることで省電力化を図るというもの。
(*記事にはHDD寿命の延長も狙っていると書かれているが、電源の頻繁なON-OFFは装置の寿命に影響するため、この意味での効果は怪しい……閑話休題)

まあ、みかか系列ということで、どうしても思い出すのが、セキュリティに長けたLinuxモジュール「TOMOYO linux(Task Oriented Management Obviates Your Onus on Linux)」である。

こういう、ネタな名称で真面目な製品を作ってみたいなぁ、と思いつつ、現状の職ではきっと無理(転職したらもっと無理)なんだろうなぁ、と思うと、自由奔放なネーミングが羨ましくなってくる。

そんなあほな……

2007年5月28日 月曜日

知り合いのblogで見つけた記事を見て、一瞬恐ろしくなった。

毎日新聞よりコピペ。

<音楽保存サービス>ストレージ利用は著作権侵害 東京地裁
5月25日20時39分配信 毎日新聞

 インターネット上にデータを保存する「ストレージ」を利用し、ユーザーが自分のCDなどの音楽データを保存、いつでも携帯電話にダウンロードして聴けるサービスの提供が著作権侵害に当たるかどうかが争われた訴訟の判決で、東京地裁(高部真規子裁判長)は25日、著作権侵害に当たるとの判断を示した。
 問題のサービスは、情報通信会社「イメージシティ」(東京都台東区)が05年11月から始めた「MYUTA」。ユーザーは音楽データをパソコンから同社のサーバーに保存し、携帯電話へのダウンロードはユーザー本人しかできない。
 このサービスに対し、日本音楽著作権協会(JASRAC)は著作権侵害だと指摘。同社はサービスを中止したうえで、同協会を相手に著作権侵害に当たらないことの確認を求めて提訴していた。
 訴訟で同社は「実質的にデータ複製や送信をするのはユーザー自身。不特定多数への送信はしておらず、著作権は侵害しない」と主張したが、判決は「システムの中枢になるサーバーは同社が所有、管理しており、同社にとってユーザーは不特定の者。複製と公衆(不特定多数)への送信の行為主体は同社だ」と判断。協会の許諾を受けない限り、著作権を侵害すると認定した。【北村和巳】

高部真規子は一太郎ショックでもやってくれちゃったダメ裁判官なんで今更言うこともないんだが、それにしてもこの判決はお粗末に過ぎる。(参考までに、この裁判は高裁にてジャストシステムの逆転勝訴。)

この判決が出た根拠は、個人サイト「ナガブロ」さまが詳しく、わかりやすい。

んで、読んだ感想。
高部、裁判官やめて首吊ってこい。

高部の立場で詳細な解説を頂いたナガブロさまには申し訳ないが、ナガブロさまの記事を見ながら、高部の論理を一手ずつ崩していく。お手元に、著作権法のページをどうぞ。

キーポイントの1(複製権):サーバー上でのデータ複製は私的利用か否か

著作権法30条「私的使用のための複製」に関する例外・第1項
一 公衆の使用に供することを目的として設置されている自動複製機器(複製の機能を有し、これに関する装置の全部又は主要な部分が自動化されている機器をいう。)を用いて複製する場合

……はい、「複製の機能」。ここテストに出ますよ(嘘)。
一般的に、ストレージサービスが単体で複製の機能を有することはありません。複製を行うのは、クライアントであるパソコンなりケータイが主であり、ストレージサービスはあくまで従に過ぎません。
例外として、バックアップあるいはレプリケーションのために、サーバーが複製の機能を有する場合がありますが、機器故障などの損害からアップロードされたデータを保証するためだけに行われることであり、外部アクセスからは厳重に保護されます。このため、著作権法上の『複製』にあたらないと判断するべきです。

キーポイントの2(公衆送信権):公衆送信って何よ?
著作権法第23条に違反している可能性についての議論なのだが、著作権法は公衆について以下のように定義している。

著作権法第2条第5項
この法律にいう「公衆」には、特定かつ多数の者を含むものとする。

……はい、「多数」。ここテス(ry
ストレージサービスですから、当然IDとパスワードによって、本人しか利用できない状況になるわけです。すなわち、多数の者は含まないわけですね、これ当然。

キーポイントの3(カラオケ法理):バイナリデータとは、業者が管理出来るものか否か

んで、この判決が出る根拠となった「カラオケ法理」。
Wikipediaにもあるとおり、(1)支配・管理性(2)利益の取得性の2点が挙げられるわけですが、この手のサービスの本質について、申し上げましょう。「支配すんの無理」。
ストレージサービスとはデータの保存スペースを提供するサービスであるため、データの中身をチェックした時点で、顧客についてのプライベートな情報を入手することになります。ローカルに入れておくと消えてしまう怖さのある住所録や、ケータイで恋人同士が見られるように「あん♪」な写真等をアップロードする用途だって考えて良いわけです。こんなデータが入っていることだけで、企業にとっては国家機密レベルの極秘情報。そんなデータを、『他者からアクセスできない』『確実に保全する』以外の管理を行おうとしたら、その時点でプライバシーを全力で侵すことになります。
カラオケ法理で言うレベルの支配性(テープなりデータ配信なりで楽曲を提供する)を、この判例が持ち得ないのは、技術者にとっては火を見るよりも明らかです。

さて、法律の素人が述べている程度のことですから、間違いは多々あるでしょう。ただ、技術者として、この判決に納得の行くコンピュータユーザが居て欲しくない、というのは、単なる個人のわがままなのでしょうか?

堀江被告有罪判決

2007年3月17日 土曜日

懲役2年6ヶ月、執行猶予なし。
IT業界のスピードを考えると死刑に等しい判決です。

さて、この問題について、ポイントを整理しましょう。

1:堀江被告は本当にこの問題の犯罪性を認識していたのか?
 代表取締役時代の忙しさを考えると、法律担当に嘘つかれたらフォローできません。経営者が単独でフォローできるほど法律は簡単ではありません。
 法律をフォローしていない身としては、株価分割のどこが悪いのかがさっぱり分かりませんし、もっと巨大な額の粉飾決済やったところがトップ辞任くらいで済んでるのに、なぜ有罪かと言われても私の如き素人では説明が付きません。

2:宮内被告の証言はどこまで信用していいの?
 この問題の黒幕はどうみても宮内被告なわけですが、上記にもあるとおり、宮内被告が嘘を付いていたら堀江被告はどうみてもアウトである、といえます。被告のメール内容が、法律などのリスクを正しく書いていたとしても、それがわかりやすくなければ堀江被告には伝わらないでしょう。

3:それでも堀江被告の有罪は免れない ――経営者は会社への責任をどこまでとるべきか?
 さて、ここからが本題です。すべての証言が堀江被告サイドの言うとおりになったとして、それでも堀江被告は有罪になります。その結果がどれだけか、というのを注目していたのですが、この点はだいぶ霞んでしまった印象を受けました。
 内部統制・J-SOX法などが騒がれている中で、経営者は、会社の中で起きていること(事業内容・リスク・コスト・利益)を、全て知らなければなりません。で、今回の裁判で一番注目していたのは、ライブドアが粉飾決済・株価分割などを行った事実に対して、堀江被告が経営者としてどれだけの罪を被る必要があったのか、という点です。(1)犯罪と知っていた(2)やったことは知っているが、犯罪として認識していなかった(3)やったことを知らなかった、のうち、判決は(1)を支持していますが、たとえ(3)であっても、経営者は罰せられます。それが経営責任ってもんです。

何回かライブドア問題を取り上げているうちに、このblogでも言ってることは二転三転していますが、それだけ社会の仕組みとトレンドを学んできているということでひとつご理解をいただきたく思います。

さて、これからの注目点:黒幕さんの量刑はどうなるのか。
 宮内被告の判決が3/22に下されるらしいとのことで、どれくらいの量刑になるのか、注目しています。ポイントは以下の5点。
 ・実行犯であること
 ・明らかに違法行為であると分かってやっていたこと
 ・不正な利益の一部を生活費に流用していたこと
 ・当時ライブドア取締役であったこと
 ・強く反省をしていること
ネガティブな条件が3つ、堀江被告と同等の条件が1つ、ポジティブな条件が1つ。この条件と堀江被告への判決を見て、執行猶予付きは許されないんじゃないかなぁ、と思うのが素人の考え方ですが果たして。

たぶん、法律の専門家が見たら嘲笑に値するような考察なんでしょう、とは思いつつ。

何が間違っていたのだろう……?

2007年1月30日 火曜日

ちょっと、政治なおはなし。柳沢厚生労働大臣が、「女性は機械」と発言したとされる問題について。

文意を正しく取れば、「数字でとらえると」ということにしかならない筈のこの問題が、なんで失言とされるのかがよく解らない。文意を正しくとらえて、その上で失言かどうかを判断してそれを叩くのが正しいやり方なのに、言葉の端だけをとらえてここまで大きな問題にする、というのが、「李下に冠を正さず、ただし地球の裏側までずっとすもも畑」な不条理を感じざるを得ない。

んで、言葉の端の「失言」に気が付き、不快にさせたと発言直後に謝っているにもかかわらず、火はどんどん広がっていく。
新聞から拾ってきた某女性議員の言葉がこのような文面であった。
「考えていないことを発言なぞできない。だからこれは本音だ」
……人間なめんな。確かに考えていないことを発言はできない。だが、思っても居ないことを考えることなぞいくらでも出来る。というか、公平・公正・中立に考える為には多角的に物事をとらえることが必須であり、思ってもいないことを徹底的に考えて検証して、そこから生まれたアイディアは大切にして、生まれた問題点はきっちり回避する。逆に、考えていること=思っていること、などという短絡的な視点の持ち主が民を代表する立場にいることのほうが許せない。

ふと思い出すのが、あるフォーラムでの政治家の発言。
外交問題に関して、以前行った失言を「経緯を説明して」再度謝罪を行うものだったその経緯説明が、再度「失言を繰り返した」と批判されたことがある。
詳細は忘れたが、この記事を見て、あきれかえったものだった。

ここで、もう一度主張を繰り返す。致命的批判は発言の意図に対して行うものであり、言葉の端に向けて繰り出されるものではない。

さて、ここでマスメディアについて振り返ってみよう。
彼らの得意な術は、ピンポイントだけ切り抜いて徹底批判することである。わかりやすさのために必要な最低限の尺を見せるために編集することが彼らの仕事であるが、この「ポイントだけを、短く見せる」手法が全体像を見失わせているような気がしてならない。
今回の柳沢厚生労働大臣の小さな失言は、マスメディアがアンプリファイアとして、数百倍にも数千倍にも大きな失言としてとらえさせている、という考察は決して的はずれとは言えまい。

部分ばかりに注目して、全体のつながりに注視できない。
どこかのアニメを批判したのと全く同じ論点がこんなところにあてはまるとは、どこの世界も大して変わらない証左とも言えてしまう。やれやれ、だぜ。

本物の技術力とは

2007年1月13日 土曜日

タイトルが技術力、カテゴリが小説・ゲーム・アニメ系ということで、鋭い方は何を言いたいのかがすぐ分かるであろう。

もちろん、任天堂「Wii」対Sony「PlayStation3」である。

世間では、任天堂がコンセプト、Sonyが技術力で売ったという見方が大半ではあるが、これはとんでもない誤解であると言わざるを得ない。
結論から言おう。Wiiに搭載されている技術力は、PS3のそれより圧倒的に上である。

PS3の技術力は誰もが認めるところである。高い情報処理能力は確かに誰もが認める「すごさ」であろう。もちろん、短期間の開発でBlu-Rayディスクドライブを搭載したというのも高く評価する。
しかし、所詮はPlayStationと同じ「CD-ROM媒体のゲーム機」なのである。ローディング時間が圧倒的に改善されたり、操作方法がPlayStationに比べて劇的に楽しくなったという話は聞かない。PS2ソフトの互換性についても、不安という話しか聞こえてこない。内部に搭載しているディスクもハードディスクドライブであることから、Sonyタイマーはいまだ健全であるとの見方もできる。

ひるがえって、任天堂のWii。
まず特筆すべきはそのリモコンである。有名なゲーム機としては初代ファミコン以来の、アナログセンサを搭載した機種である。技術者でなければ分かりにくい部分ではあるのだが、アナログセンサを実用できるレベルの使いやすさにするためには、電気回路やプログラムを用いて、センサの誤差を物理レベルから論理レベルまでがちがちに固めてやる必要があるところに、センサ反応の大きな遅れは許されない。
ゲームに搭載するとのことで感度はだいぶ甘く作ってあるのだろうが、多数の人間が扱うことを考えると、人間系の誤差もセンサ系統がある程度吸収してやらなければならない(逆に、ゲームなので誤差吸収が「ある程度」で済むのは救い。介護ロボットとか、災害救助ロボットとかはこのへんの処理が致命的)。
結論を言えば、外界と計算機のインタフェースで一番難しいのは、アナログセンサである。このため、アナログセンサを売りとできるだけの技術力を備えた任天堂の開発陣には頭が下がる。

つづいて、内部のお話。
私もITProを見て知ったのだが、中身にシリコンディスクドライブが搭載されているとのこと。
このディスクもやっぱり生ものディスクではあるのだが、CDやHDDに比べて「読み込みが圧倒的に早い」という特徴がある(シリコンディスクをCドライブにした最新機種で、WinXPの起動速度が4秒という実験結果もある)。どう使うかというと、CDデータのキャッシュである。ITProの記事では、起動速度が圧倒的に速くなったとはっきり書かれていることから、これも技術的な判断が優れていた証拠としてあげて良い。
あと、リモコンが地味にBluetooth対応ということで、信頼性を挙げる無線ネットワーク技術がこっそり採用されているのも好判断。

最後に、本体とソフトウェアの価格である。
最新テクノロジを突っ込んだ3種類の機種の中で、唯一3万円を切っているのがWiiである。本体価格を下げてソフトで利益をとりに行く……はずが、「はじめてのWii」はBluetooth対応の入力デバイスつきで5000円を切っている低価格。話題に上がっているWii Sportsも同じ価格帯。ハードを捨て駒にするには、ソフトの値段が安すぎる。
ITProによれば、本体内部基板の部品がすかすかとのことで、ハードでのコストダウンがかなり進んでいる模様。また、発売予定ソフトの本数もそれなりにあることから、価格帯もあわせて考えると、開発環境もそれなりに整っていると推測される。

Wiiが製品コンセプトで勝利したというのはすでに言い尽くされていると思うので、Wiiの技術的な側面に焦点をあてて考えてみた。PS3の技術には全く感銘を受けなかったが、Wiiの技術に大きな感銘を受けた一人の技術者として、Wiiが技術を捨てたという世間の評判は許せなかった。
何も、画像が綺麗とか音声がすごいとか、そういうのばかりが技術じゃない。快適・完全・低コストを求めるのも、大切な技術。
この点においては、PS3は「技術的に」Wiiに遠く及ばないと断言しても良いと感じた、昼下がりの与太話。

追伸
今回の記事を書くにあたって、だいぶ前に会社で(ぉぃ)読んだ、以下の記事が非常に参考になっている。
【特別インタビュー】
「失ったものを取り戻したい」—任天堂岩田社長が「Wii」に込めた想い
(ITPro)
ファミコンという時代を作ったからこそできた、技術と一体になった経営判断に乾杯。

危ない橋の長さをもっと長くする意味って?

2007年1月8日 月曜日

日立が1TバイトのHDDを販売するとのプレス発表。

個人的には、記録密度が上がるのは非常に楽しみではあるが、記録容量をわざわざ増やさなくてもいいではないか、と思ってしまう。
単体のHDDで1Tなどの超大容量を確保したとして、ディスク故障時に吹き飛ぶデータの容量は膨大なものになる。
また、ディスクリカバリーにかける時間も多く掛かってしまうため、ディスク単体で1Tバイトという容量には全く魅力を感じない。
同じ技術を使った、超高性能・超高信頼性の120Gバイトのディスクとかなら買うかもしれないけど、RAID1+リモートレプリとか言われない限りは手を出したくない製品。ハードディスクはメンテの効かないメカものである、すなわち生ものであるということで、故障を勘定に入れない製品というのはどうだろう、とつい悩んでしまうのは、サーバサイドIT技術者の悪い癖なのだろうか。

国民総はぴねす!

2006年11月8日 水曜日

http://eco.goo.ne.jp/life/world/bhutan/report12/01.html

Gross National Happinessという言葉を、読売新聞のコラムにあった言葉。
新聞のまじめな記事を読みながら、準にゃんを想像して萌えていたのは俺だけで良い。