危ない橋の長さをもっと長くする意味って?

日立が1TバイトのHDDを販売するとのプレス発表。

個人的には、記録密度が上がるのは非常に楽しみではあるが、記録容量をわざわざ増やさなくてもいいではないか、と思ってしまう。
単体のHDDで1Tなどの超大容量を確保したとして、ディスク故障時に吹き飛ぶデータの容量は膨大なものになる。
また、ディスクリカバリーにかける時間も多く掛かってしまうため、ディスク単体で1Tバイトという容量には全く魅力を感じない。
同じ技術を使った、超高性能・超高信頼性の120Gバイトのディスクとかなら買うかもしれないけど、RAID1+リモートレプリとか言われない限りは手を出したくない製品。ハードディスクはメンテの効かないメカものである、すなわち生ものであるということで、故障を勘定に入れない製品というのはどうだろう、とつい悩んでしまうのは、サーバサイドIT技術者の悪い癖なのだろうか。

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コメント / トラックバック2件

  1. ゆーき より:

    使用用途によるだろうなぁ。
    一般ユーザがデータ保管用にするには充分魅力的だと思う。
    というのも動画取得やMP3が世間一般に普及して、一般ユーザでも記憶容量の使用量が増加してるからなんだろうな。
    100Gのを10個繋げるのも現実的じゃないしねぇ;

    でも今の1TのHDDが3年後くらいの壊れる時になったら悲鳴が上がるかもしれないねw
    その時にはもしかしたら、一般ユーザでもミラーリングする時代がきてるのかもしれない。

    そんな事考えてると、ストレージ関係の市場は今見ててとても面白いなぁと思う。

  2. 菅野たくみ より:

    >ゆーきさん
    おひさ。

    実は、一般のパワーユーザについては、すでにミラーリングする時代がすぐそこまで来ている(アイオー・データやバッファローがそういうディスクを販売し始めている)んで、利便性と価格の問題をクリアすれば、一般ユーザのミラーリングはすぐにでも流行しはじめると考えてよさそう。

    そして、問題はいただいた以下の考察に集約される。
    > 今の1TのHDDが3年後くらいの壊れる時になったら悲鳴が上がるかもしれないねw
    その悲劇を回避するために、どんな手を打っていかなければならないのか、というのもITに携わる人間が考えなきゃいけないことだと思ってるので、あえて上のようなエントリーで疑問符を無理矢理投げてみたわけです。

    > ストレージ関係の市場は今見ててとても面白いなぁと思う。
    これには激しく同意。ただし、携わると胃の痛い話になるんだけどね……orz

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