blogの記事分類に、カテゴリ分けよりもタグ分類が欲しい今日この頃。今回の記事は、Linux(技術系)×おとボク(小説・ゲーム・アニメ系)なので。
ただし、fc2.comのように、他の方々の記事も串刺しにするのはお断り。
というわけで、Linuxでおとボクを動かせたので報告。なお、本報告においては、2chlinux.org(今夜もWineで乾杯! テンプレサイト)、および、Wine上でMicrosoft GS Wavetable SW Synth(MSGS・ゲイツシンセ)の音を鳴らす(WindowsネイティブDirectXのDLLを使用)CommentsAdd Star(試験運用中なLinux備忘録)の記述を参考にした。
私が実施した手順と、気をつけるポイントは以下の通り。
(1) Linuxをセットアップする
VMware PlayerとQEMU on Windowsをインストール。
仮想マシンの設定は、いつきログの手順に従っているが、該当記事はFreeBSD、こちらはDebian Linuxなので差分注意。
インストールが終わったら、仮想マシンをシャットダウンして、vmxファイルをいじってCD-ROMイメージをアンマウントしておくのがおすすめ。
もっとも、作業スペースがあるなら旧いパソコン1台持ってきてCD-ROMつっこんだ方が楽。
ちなみに、私のホスト名はkaoruko。もう一個たててみたfedoraのホスト名はhatsuneとしてある。
(2) Wineをインストール(rootで実施)
ここでは、Debian GNU/Linux 4.0でネットワークインストールにを実施する場合について記す。
基本的には、Wineの公式ページに書いてある、Debianのインストール手順通りに実施すればよいが、手順が少し異なる。
Open a terminal
su #to log as root
gedit /etc/apt/sources.list #to open repository file with a text editor (you can use gedit or another)
Add this line for Lenny: deb http://www.lamaresh.net/apt lenny main
Add this line for Squeeze: deb http://www.lamaresh.net/apt squeeze main
Add this line for Sid: deb http://www.lamaresh.net/apt sid main
Save and close sources.list
wget -O – http://www.lamaresh.net/apt/key.gpg | apt-key add – #to add gpg key
までは一緒(↑は公式から引用)。wgetの最後のハイフンを忘れないこと。もちろん、geditの代わりに好きなエディタを使って良い(私は慣れているviを使った)。
次からが異なる。公式ではapt-getを使っていたが、いろいろと調べてみると、aptitudeコマンドのほうが望ましそうである。
aptitude upgrade
aptitude install lzma # lzmaのインストール。これを先にやらないとはまる。
aptitude install wine
ここが苦労した点。wineインストールに必要なlzmaが入ってなかったので、手順をミスると、”Wineのインストール終わってないんだから先にやれ”と言われてしまい、lzmaを入れるのに苦労する。
(3) directX9を設定(ユーザーモードで実施。以下全部ユーザーモード)
公式のWikiに紹介されている、winetricksを用いて、directXをインストールする。
winetricks directx9
途中、エラーが大量に吐かれてインストーラが落ちるが、ファイルコピーは正常に終わっていることに注意。
というわけで、インストーラがやりたかったと思われる作業であるところの、directX設定を実施する。
cd ~/.wine/drive_c/windows/system32/
wine dxdiag.exe &
(4) おとボクをインストール
cdromを入れて、VMwareの「デバイス」メニューから、「CD/DVD(IDE)」→「D:¥に接続」として、CD-ROMを認識させる。
cd /cdrom
wine setup.exe &
デスクトップのアイコンは必ず作っておくこと。作らないと設定がめんどい。
(5)おとボクをプレイ
以上の手順をもって、おとボクがプレイできることになった。
動かすだけならば、デスクトップにあるおとボクのアイコンをクリックすればよい。
ただ、デバッグなどの理由で動作ログを取りたい場合は、以下のようにコマンドラインからおとボクを実行する。
cd ~/.wine/Program Files/Caramel-Box/処女はお姉さまに恋してる/
wine otoboku.exe >& log.txt &
コマンドラインからの場合、~/.wine/Program Files/Caramel-Box/処女はお姉さまに恋してる/ にリンクを張っておくと楽。
なお、動作確認のポイントは、初手にオープニングムービーが流れるか否か。いきなりメニューに行く場合、どこか設定が間違えている。
というわけで、今までのWine動作まとめを、WineHQ AppDB風にすると下表のようになる。
Name |
otoboku DVD edition |
Version |
1.1 (first release) |
License |
Retail |
URL |
http://www.caramel-box.com/products/otoboku/index.html |
Votes |
0 |
Rating |
Gold |
Wine Version |
1.1.18 |
Distribution |
Debian GNU/Linux 4.0r6 |
Test date |
2009/04/04 |
Installs? |
Yes |
Runs? |
Yes |
Submitter |
Takumi Kanno |
Description |
otoboku DVD edition(処女はお姉さまに恋してる DVDフルボイスパッケージ)is Japanese eroge visual novel game created by Caramel-Box. |
Selected test results (selected in ‘Test Results’ table below)
What works
- Installing
- Playing
- Reading
- Watching images
- Watching ingame movies (* need directx setup; below)
- Hearing voice
- Listening music
- Browsing the Menus
What does not
not found
What was not tested
Still not finished playing the game.
Additional Comments
Rated Gold because we need directx installation and setup to watch ingame movies.
We need to install directx with winetrickers and execute .wine/drive_c/windows/system32/didiag.exe.
When I installed directX with winetrickers, directX installer halted but all modules were installed.
(*)The ingame movies, when they play automatically from start menu.
なお、本記事は技術的には終了したと思われるが、完全なものではない。
動作確認として、「全シナリオ&おまけをクリア」する必要があるためである。
次は「小説・ゲーム・アニメ系」で逢おう(笑)
(さらに…)