2006年8月27日 のアーカイブ

開発標準レベル3ってところかな

2006年8月27日 日曜日

ノベルゲームのシナリオ作成技法
ノベルゲームのシナリオ作成技法

というわけで、先ほどの続き。一通り読みました。

まず、最初の結論から言うと、複数人数でゲーム作ろうと思う人、エロゲ風のシナリオを書こうと思う人は必ず読んでください、というところ。
開発標準のパターンとして、そしてシナリオ書きの「読み物系」ルールブックとしては、かなり優秀。

しかし、システム系の視点から見ると、改善の余地はかなりあるという印象がある。ただ、こういったシステム系の視点は、開発標準をいくつか学んでいないと出てこない視点ではあるので、決して筆者を責めることは出来ない。(本当は、こういうときこそプログラマーの出番なのだけれどね)

また、シナリオの作り方などについてはパターンであると同時にアンチパターンである可能性もあるので、そのあたりは注意してみなければならない。リアリティと外連見のバランスなんかは、状況によっては、パターンであったりアンチパターンであったりするので要注意かと考える。このあたりは、takayan『おとボク』の萌え構造」など合わせて読むとおもしろい。

というわけで、点数としては90点を付ける。
100点をつけて100%参考にするようでは、読者としての能力が足りないと感じられる。
90点を付けて90%を参考にし、残り10%を反省点・課題点とするのが私の評価であり、そして僭越ながら推測させていただくなら、これこそが筆者の思惑通りの読み方ではないだろうか。

物書き+PM=シナリオ

2006年8月27日 日曜日

ノベルゲームのシナリオ作成技法
ノベルゲームのシナリオ作成技法
涼元 悠一

新宿の某PC専門店にてPC関連専門書をあさっていたところ、思わず見つけてしまったので購入。買うかどうかは別にして、鍵プレイヤーでノベルゲーム制作をたくらんでいる人間が手に取らないのは嘘だろう。
とりあえず前書きと目次だけレビューしてみるが、シナリオライターの実状が見えて、なかなかおもしろい本と言えそう。
参考になるかどうかは熟読してみないとわからないものの、小人数のプロジェクト・マネジメントができないとシナリオライターはできないのだな、と感心。

久々に、本格的に読み込む価値のある本に「あたった」といえる。こういう楽しみがあるから、書店通いはやめられない。