世界を結ぶ架け橋

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おすすめ度:★★★★★★

フェルマーの最終定理を巡る、数学史の話。数学の話は理解できなくてもおk。
主役は、フェルマーの最終定理を証明したA・ワイルズ氏。だが、ワイルズ氏の証明の基礎になった予想や定理にまつわる数学者達の物語も相応に壮絶たるものがある。

詳しいあらすじは……やる夫を見てください。やる夫の原典となってる本でもあるらしい。

本を読み進めれば分かるが、フェルマーの最終定理の証明がただのパズルかと思ったら大違いで、暗号理論を中心に実学への影響も大きい問題への、証明が一つなされた、ということになる。

何十人もの天才数学者が発見してきた定理や証明方法、そのどれ一つが欠けても証明にたどり着けない。
数学という「論理しか通用しない世界」の厳しさと熱さを、改めて……いや、かつて無いほど強く感じた次第。

私がこの数学者達と同じことやろうとしたら……たぶん狂って死ぬ。
それだけとんでもない人間達がこの世界に降り立った幸運を、人類は神に感謝せねばならないだろう。

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