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elder-alliance.org  >  奇跡のかけら  >  KanonTCGSS  >  その43

この話は、Key・VisualArts「Kanon」、ティーアイ東京「Air&KanonTCG」から取材しました。 関係する会社名・商品名および一部の人名に限り実在しますが、その他全てフィクションです。 以上をふまえた上で、お楽しみいただける方は、この話をお楽しみ下さい。

第43話~非公認大会:5~

第2ゲーム第3ターン。

「では、『大いなる危機』です」

大輔のエンドフェイズに、秋子の宣言。

フルオープンのフィールド。2枚の着ぐるみあゆを除いて、すべてが舞と佐祐理。しかも、それぞれ偶数。

大輔の手札には「ファッションショー」が一枚だけある。

使うべきか、使わざるべきか。……いや、使わなければ敗北は確定。

「それじゃ、割り込みファッションショー」

大輔のフィールドに展開されたのは……「スパッツ栞」「セーラー服栞」。

「ちっ……投了」

試合開始から15分。勝負は最後のゲームへともつれ込む。

佐祐理のエンドフェイズが終わって。

佐祐理のフィールドには、「夜食セット」と「漆黒の海賊旗」。

よしひろのフィールドには、「フリフリ栞」と「婦警栞」。

勝利ポイントは、互いに5ポイントずつ。

「巡回パトロール!」

よしひろの宣言。出てきたのは「巫女裏葉」。

「……それで投了です」

長い時間をかけた第1ゲーム。紙一重の差で、よしひろが制す。

「では、『奇跡的再会』です」

「そこに『パブロフの犬』よ」

沢渡のエンジンがかかった瞬間、彼の最終ターンが訪れる。

自らの勝利ポイントは4点、香里のフィールドは5枚……どのような引きでも、ぎりぎりで何とかなる範囲。

「では、ドロー!」

「そこで『ファッションショー』よ」

出てきたのは、「浴衣佐祐理」が2枚。

「それは削りきれませんね……投了です」

香里、第2ゲームをかわしきる。そして、勝負は最終戦へ。

「じゃあ、そのシスター真琴に『色仕掛け』だ」

「……『あぅー』」

「そいつを『注目の視線』だ」

「……『食べ物の恨み』」

「カウンターカードかかえすぎだろ、それは」

第2ゲーム序盤。祐一の色仕掛けを、舞がかわす。

「仕方ないな……女神みちるをオープン、『ケレス』」

「……通し」

出てきたキャラクターは、『ブレザーあゆ』『アットゥシ真琴』。

「さらに『集団登校』だ」

「……それも通し」

『ウェイトレス栞』『ブルマ香里』が出てくる。

ここで、祐一は何故か、『ウェイトレス栞』をフロントにおく。

「で、アットゥシ真琴『イウォロ』、対象はこのライン」

猫単色にカウンターするすべもなく、シスター真琴がフロントに引きずり出される。

「バトル、ウェイトレス栞からシスター真琴だ」

「……何もできない……負ける」

「甘いな、舞」

「え?」

「俺は、スートボーナスを『宣言しない』」

「……分かった」

ここまで無表情の舞が、わずかに顔をゆがめる。

序盤にカウンターカードを手札に貯め込んでいたせいで、舞の手札はたった一枚。

このゲーム、明らかに祐一に分があった。

第2ゲーム序盤、あゆのドローフェイズ。

何故か、バニーガール名雪がすでに2枚場に出ている。

「あゆさん、ドローしましたね。では、『一陣の風』です」

「割り込んで『一陣の風』『ファッションショー』『フライングポテト』だよっ」

栞の宣言に合わせて、あゆの手札がすべて消える。

そして、『一陣の風』で手札が消えたのは栞のほう。

「……しかも、どうして天使あゆなんて出てくるんですか……」

あゆのフィールドにスタックされたのは、『天使あゆ』『女神みちる』『ブレザーあゆ』。

「続いて『集団登校』『ケレス』だよっ!」

「どちらも通します……」

あゆのフィールドに、『レオタード佐祐理』『メイド服舞』『フリフリ栞』『巫女裏葉』が呼ばれる。重複キャラは今までに一つとしてない。

あゆのフィールドはこれで8枚。

「天使あゆ『エンジェルアロー』だよっ」

「仕方ないですね……フィールドが後3枚しかありません」

「バトル、レオタード佐祐理から右端の裏向きカードだよっ」

表向いたのは、最後の「バニーガール名雪」。

手札がないのでは対処のしようがない。

「『筋トレ』、カードをドローするよっ」

引いたカードは『魔女っ娘佐祐理』。完璧という言葉すら生ぬるい、デッキの最高の回り。

回転の最高速度が大きいタイプのデッキは、完璧な回りをすると、誰もついてこなくなる。それを実証するかのような、あゆのフィールド。

一瞬でも手札を封じられた栞が、この先、ゲームを盛り返すことのできる要素は存在しなかった。

第2ゲーム第3ターン。

たくみは、ウェイトレス栞をディスカードする。

「『バイリンガル』、『夜食セット』をオープンします」

「え?あ、そう言えばそんなデッキでしたね」

夜食セットを見た美汐の表情が、一瞬だけいつもの冷静さを失う。

「ではバトルです……ここからここへ」

たくみのフィールドは、夜食セットの他に表裏合わせて10枚のカード。

美汐のフィールドは、それに対してわずか4枚。

いくら美汐の手札がフルにあるからと言って、対処できるとは限らない。

「まずいですね……」

2回のバトルをすべてかわしきり、美汐のフィールドは裏向きカードがたった一枚。

美汐の手札の『レントゲン写真』『夜』『煌めく閃光』『服装検査』『あぅー』は、間違いなく、美汐の次のドローに『天使人形』があることを期待していた。

……が。

「第2ペイコスト。『小悪魔香里』オープンします」

第1バトルでたくみが『陳列』で見せた残念賞進呈。

コストが、絶対的に不足する。

この状況に、美汐は絶対的な恐怖を感じる他はなかった。

つづく。

あとがき

3回戦第2ゲームです。

どこかの卓は、まだ第1ゲームですが、それでも勝負は互角です。

でっかいミスしてそうで嫌だ……(涙)

と、報告を。

KanonTCG応援活動、8/31いっぱいでいったんうち切ります。

署名提出に関しては、ポックリさんに任せきりなので……(汗)。

ではでは、次回をお楽しみに~。