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elder-alliance.org  >  奇跡のかけら  >  KanonTCGSS  >  その38

この話は、Key・VisualArts「Kanon」、ティーアイ東京「Air&KanonTCG」から取材しました。 関係する会社名・商品名および一部の人名に限り実在しますが、その他全てフィクションです。 以上をふまえた上で、お楽しみいただける方は、この話をお楽しみ下さい。

第42話~非公認大会:4~

「では、次の試合です。

森大輔さんとのーむさん。

よしひろさんと、海原美衣さん。

Aらんちさんは私とになります。

まじかる☆さゆりんさんと謎ぢゃむさん。

ばにらさんと、水瀬冬美さん。

最後に、菅野たくみさんとまことさん。

それでは準備のほうをお願いいたします」

沢渡の発表を聞きながら、各自、先程の戦いの反芻をする。

(海原さんのデッキ、オジャ郎君に似てたなぁ)

(あらあら、次は東京の方ですか、楽しみです)

(沢渡さん、プレイングがやたら葵さんそっくりだった)

(あははーっ……初手で打てない脱水症状なんて遅すぎますよーっ…………)

(やっぱり、のーむさんはミスしないわね。きっちりアイテムで殴ってきた)

(……佐祐理に言われたとおり、手札を貯めておいてよかった)

(あゆには楽勝だったな。次は舞……どれくらい強くなってるか……)

(よしひろさんに負けたときはびっくりしましたけど、なんだ、やっぱり時計はストールに圧倒的に強いんですね)

(うぐぅ……今度こそ勝つもん)

(……はぁ……相変わらず勝てない……)

(ふだん着真琴がいるからと言って、なんで、あの場面で「食べ物の恨み」残して「あぅー」2連打とか言ってるのでしょうか……そんな酷なことはないでしょう)

そんなことを考えながら、次の戦いが始まる。

「夜食セット3枚めオープン!!」

第1ゲーム第4ターン。森大輔の攻撃が加速する。

「まずいですね……」

この勝負、秋子の余裕が初めて消える。

秋子のフィールドや手札に、「コスプレ会場」「リアカー」は存在しない。

ただ一枚の「天使人形」はすでに手札にある。

だが、コストが……絶対的に不足する。

森大輔のアタックは4回。今回は「ラーメンセット」と「秋子さん特製ジャム」で防ぎきったが、フィールドは残り3枚。

そして、次のターン。

カードをドローした秋子は、静かに宣言した。

「投了します」

「小悪魔栞をオープンします」

「はい、どうぞ……」

佐祐理は、この戦いに奇妙な感覚を覚えていた。

ストールなのに、一向に逃げない。

大切なカードを守ろうともしない。

そして、脱水症状と婦警美汐がうまく決まっているにもかかわらず、スタックに差がつかない。

そう、脱水症状と婦警美汐の隙間を、うまくぬってくる。

ならば。

先程の、森大輔の戦いとは違い、多少はスタック制限が「効いている」はずなのだから、こちらのスタックのスピードを上げればいいだけ。

「『身代わり』を使用します、よろしいですか?」

「どうぞ」

第1ゲーム、第6ターン。

佐祐理とよしひろの戦いは、ここから始まる。

「……ターンが回ってこない……」

沢渡のデッキに、唖然とする香里。

「いわゆる、エターナル……とは少し違うみたいね」

そう言いながら、沢渡のフィールドを眺める。

婦警栞・おやゆび姫あゆでカードアドバンテージを得て、そこから「奇跡的再会」を打つ。シスター秋子+天使あゆも健在。

そして、香里が何もできないラストターン。

「色仕掛け」によるフィールドクリアが決まる。

「舞、案外強いのな、おまえ」

「……佐祐理に教わったから」

「そうか。なら、次は本気だ」

第1ゲーム。舞が祐一を制するが、祐一は別に気にしていない様子。

彼らは、ゆっくりとスペアを入れ替える。

次の勝負に備えて。

「そこで、『一陣の風』です」

「うぐぅ……また」

「これで、巫女裏葉が全滅ですね」

「まだ、佐祐理さん特製弁当があるよっ」

「そんな遅いカード、効きませんよ」

どうやら、勝負は圧倒的に栞の有利のようだ。

古いタイプのイーブンでは、底力が足りない。

第1ゲーム。

「レントゲン写真をオープンします」

「対応して、『ファッションショー』です」

たくみのフィールドに、キャラクターが並ぶ。

「レントゲンの宣言は『栞』で」

「そこに『夜』です」

「……どうぞ」

「では、『煌めく閃光』……何かありますか?」

「やっぱりあったか……それで負けです」

このゲーム、先攻の美汐が制す。

つづく。

あとがき

3回戦スタートです。

最終戦と言うだけあって、実力の均衡した方々同士の戦いになります。

でっかいミスしそうで嫌だ……(涙)

ではでは、次回をお楽しみに~。