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*この話は、Key・VisualArts「Kanon」およびティーアイ東京「Air&KanonTCG」から取材しました。 関係する会社名・商品名に限り実在しますが、その他全てフィクションです。 また、文章中に性的な描写が含まれているため、未成年の方、責任のとれない方は閲覧をおすすめいたしませんし、 その行動に対し、当方はいっさい責任をとりません。 以上をふまえた上で、お楽しみいただける方は、この話をお楽しみ下さい。

第34話~Hなお仕置き・後編~

夜が来て。

あたりには誰もいない。

ここは、美汐の自室。

母親は短大時代の友人と、泊まりがけの温泉旅行。

先程、父親から、友人の家に泊まると電話が入った。

つまり……天野家には、美汐の家族はいない。

そして……その場所には、美汐と、あと2人の人間がいた。

川澄愛、美汐が今日の優勝賞品としてお持ち帰りした人間。

沢渡真、なぜかついてきた、妖狐の末裔。

先程、彼らは水瀬家にいた。

そして、水瀬秋子の手料理をいただいて帰ってきた。

もちろん、あのジャムに手を出してはいない。

つまり……彼らにも、あの毒は回っていると言うこと。

そう、天野美汐・川澄愛の2人には、あの症状が訪れていた。

……これは、置いてけぼりを食った青年、沢渡真の、ある夜の物語である。

「……はぁ、はぁ……」

「……哀さん……可愛いですよ……」

一枚の壁を隔て、そんな声が聞こえる。

まことさんと川澄先輩との交わり。

それを、人間の男が見たならば……いや、みるまでもなく、声を聞くだけでも、かなりの性的興奮を覚える光景だろう。

しかし……僕は、人の姿をしてるとはいえ、紛れもなく、狐である。

ホモ・サピエンスの……それも、メス同士の交わりに、興奮を覚える理由は全くなかった。

ヒトが、鮭の交尾や杉の受粉を見て興奮しないのと同様である。

リビングをちょろちょろしながら、僕は考えていた。

「……何をして時間をつぶそう……」

彼らの行為を止めて、彼らとカードゲームを始めるのは簡単。デッキも十分数準備してある。

しかし、行為に集中して楽しんでいる彼女らの邪魔をするのも気が引ける。

彼らの行為に、自分から混じっていくことも……あの状態の彼女らなら、できなくはないだろう。

しかし、自分とは全く違う生物と交わる……獣姦など、まっぴらごめんである。 それに、自分のもの――いちおう、人間の男性の形をしている――が萎えてしまうようであれば、彼女らの楽しみを半減させることになろう。

ならば、制作中のデッキを回す……?

しかし、今作っているデッキは、対戦相手に合わせて動くデッキであり、相手がいないとデッキのチェックのしようがない。

そう。要するに、暇なのである。

仕方がないので、窓際のソファに座って、軽く眠ることにする。

……視界が、閉じる。

そして、僕の意識が遠のく……ことは、なかった。

狐の、遠吠えが聞こえる。

目を閉じて、聴覚に集中できる状況ができた僕に、仲間からの……シグナル。

……そのシグナルの内容に、じっと耳を傾ける……

……シグナルを発する声……内容がないよぉ。

そう、ただ、僕を呼ぶ声。

返事をしてくれ、と。

僕はその声に応えようと、ドアを開け放ち、玄関の一歩外にでる。

そして、ヒトには発音できない音の、大きな声を出そうとする。

「……げほ、げほっ」

しかし……この体では、そのような声は出ない。

仕方がないので、その場で待った。……狐の妖気を放出しながら。

……待っている時間は、10分となかった。

「マコト、探した」

現れた狐――親友のタカ――が、僕に話しかけてくる。

「ああ、タカ、どうした?」

ヒトの言葉で、僕は言葉を返す。それでも通じることは分かっている。

「コトミ、いなくなった」

「コトミが?いつ」

「今日、昼」

「半日前か……」

コトミ。狐の社会の、長老の娘。

うちの一族が代々守らなければならないとされている、長老一家の若頭。

僕は、彼女に命じられて、子を成すことなく、人間界に来た。

その目的は……僕の先祖たちの、足跡をたどること。

子を成してからヒトに変わる……奇跡の時間では、あまりに短すぎる、そして情報の少なすぎる調査。

この調査は順調に進んだ。そして……あと、たったひとり。

僕の母親の足跡さえ見つかれば、それで調査は終わり……僕は、狐の社会に帰る。

そんな大切な時期に、これである。

守る対象であり、上司でもあるコトミが……いなくなる。

これは、僕の……いや、狐の社会の存在そのものを揺るがす大問題である。

「俺たち、コトミ、探す」

「僕がついていっても無駄だよな……この体じゃあ」

「マコト、原因、探す」

「原因?」

「コトミ、部屋、人間の、匂いした」

「ってことは、人間が里に来た?」

「違う、匂い、薄すぎる」

「なるほど……コトミは人間に変化してヒトの里に下りてきた、と」

「そうだ」

「だとすると……時間はかなりかかるよ。

……コトミは何か置き手紙のようなものを残した?」

「ない」

「人にいえない事情がある、と……了解。何とかしてみるわ……」

「頼む」

そう言って、タカはこの場を去った。

「……とりあえず、明日からだな……」

玄関先に誰もいなくなったことを確認して、僕は部屋に戻った。

部屋に戻る。

「……はぁ、はぁ……まこと……」

「……哀さん……もっと、欲しいです……」

壁一枚を隔て、未だ聞こえる声。

僕は、その声を邪魔に思いながらも、眠ることにした……

翌朝。

日の出と共に、僕は目覚める。

……睡眠時間が足りなくて、眠いことはこの際気にしない。

「……はぁ、はぁ……まことぉ……もっと、欲しいよぉ……」

「……はぁ、はぁ……哀さん……私も……」

(……っていうか、あんたらまだやってたんかい!)

そうつっこみを入れつつ、ふと気づく。

2人の生命の力が、かなり弱まっていることに。

(……うそん、虫の息?)

自分の感覚を疑いながらも、2人の行為を止め、命を救うために、僕は、慌てて行動を開始した。

おしまい。

あとがき

ストーリーチェイン「Hなお仕置き」後編、いかがだったでしょうか?

この話は、言ってしまえば……「高野僧の法術」の続きです。

……が、その辺は本編で語り尽くしているので、捨て置きます。

さて、壁一枚向こうで女の子2人がHなことをしています。

あなたならどうしますか?

  1. 無視する
  2. 聞かなかったことにするが、どうしても耳はそっちに行ってしまう
  3. 参加する
  4. 割り込んで陵辱

……判定。

  1. あなたは女性であるか、男性志向であるか、またはHなことに興味をいっさい持てないほど忙しい人間です。
    もしくは……本編の沢渡君のように、人間じゃなかったり(何
  2. あなたは普通の健全な男子です。
    世間の変態さんの荒波にもまれても、ぜひこのままでいてください。
  3. あなたはえちぃことに対してかなりの経験をお持ちですね。やりすぎて嫌われないように。
    ……うらやましいとは思いますが(ぉ
  4. キチクヘンタイイッテヨシ(-_-)ノ

あなたはどれでした?解答は……自分の心にしまっておいてください。

……しかしながら、秋子さんの恐怖を再認識させられる(何)お話でした。

それでは、次回をお楽しみに。……いつになるか分かりませんが。(ぉ