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elder-alliance.org  >  奇跡のかけら  >  KanonTCGSS  >  その31

この話は、Key・VisualArts「Kanon」およびティーアイ東京「Air&KanonTCG」から取材しました。 関係する会社名・商品名に限り実在しますが、その他全てフィクションです。 以上をふまえた上で、この話をお楽しみ下さい。

第31話~が、がぉ~

が、がおその1

「店長!あれはいったい!」

表彰を放り出し、事務所に特攻する愛。

「川澄……あのな、さすがに商品券3000円分を2枚も用意すると、予算がもたないんだ……」

「……で?あんなまねをしたというわけですか!」

「ぴんぽーん。言っておくけど、沢渡は了承したから……」

「……沢渡、どこへ行く」

愛の言葉に、忍び足が止まる沢渡真。

「えっと……カードの棚卸しが……」

「今日じゃないでしょう……!」

「シングルカードの整理が……」

「今日である必要はない!」

「えっと……今、時間帯責任者がいないじゃないですか……」

「ちゃんといるでしょ!」

「……あうぅ」

こうして、今日一日、大会のジャッジコンビは、美汐のなすがままになってしまうことが決定した……

が、がおその2

「大変お待たせいたしました、次は、ストーリーチェインのポイントの表彰です……」

ちょっと青ざめた表情で、愛は、それでも表彰を続ける。

「今回は、GINさん、水瀬冬美さんの『銀羽の輝き』が目立って活躍しました。

しかし、最高点を得たのは、チェイン『Hなお仕置き』をたくさん決めた、FLET’sさんです!」

そう言って、男性が表彰を受ける。インタビューでは、

「この賞だけを狙ってプレイしました。

ですから、『2人のゴール』と両天秤のできるデッキで参戦させていただきました……」

と答えるこの男性。

「では、賞品がこちらになります……」

これも、「進呈」と書かれた封筒。

中身は、商品券3000円分と、ティーアイ東京のKanonトレカ・ハイグレードバージョンのホログラム舞。

「おお……ありがとうございます、これで、ホログラム舞が9枚揃いました!

喜ぶ男性。周囲の視線は、なぜか冷たい。

「それでは……本日の大会、お疲れさまでした!

引き続き、デュエルスペースは9時まで使用可能ですので、お暇な方はこのままどうぞ!」

こうして、KanonTCG大会「佳乃の夏祭り」は、幕を閉じた……

が、がおその3

……そして、優勝者、2位、4位、「うぐぅ」、「奇跡は起きないから奇跡って言うんです」、優勝賞品、おまけの7人は、水瀬家へ帰還する。

「祐一、お帰りー」

名雪の声。

「名雪、予定外の人間が3人ほど増えたけど、大丈夫か?」

「大丈夫だよ~、あゆちゃんはいいけど……後ろの人、誰?」

名雪は、優勝賞品とそのおまけに目を付ける。

「えっと……水瀬秋子先生の、M:tGの弟子だった、川澄愛です」

「何年か前、同じ名前の……従兄弟が御世話になりました、沢渡真といいます」

「沢渡さん……ちょうどいいおでん種になるね」

「おでん種?」

不可解な表情を浮かべる沢渡。その表情を見て笑う、祐一と名雪だった。

が、がおその4

そのころ、デュエルスペース。

「遠野ー、ハーレムやらんか?」

店長を名指しで呼ぶ、中年の男性客。

「おお、天野」

店長が応対する。

「……それじゃ、後は任せたぞ」

アルバイトに声を掛け、デュエルスペースに腰を落ち着ける2人。

HAREM MASTERをプレイしながら、雑談に耽る。

「そう言えば……天野、おまえの娘さん、Kanonやってたよな」

「ああ……それがどうした?」

「今日、うちで優勝してったぞ。しかも、倉田のとこのお嬢さんをうち破って、だ」

「……父親に似ず、すごい子に育ったな……」

「で、うちのバイト2人、お持ち帰りしたから(笑

「……遠野よ、うちの娘に何をした……」

が、がおその5

「それでは、秋子さんの退院と、水瀬家の更なる発展を祈りまして、乾杯!」

乾杯の音頭をとる香里。それぞれが、自分のグラスに口を付ける。

その全てが、果汁100%ジュース……お酒は準備していない。そんなものは、水瀬家のイベントには不要なのである。

「そう言えば、祐一さん、今日の大会成績の方はどうだったんですか?」

「優勝が天野で、2位が俺です。3位が、高校と大学の先輩に当たる倉田佐祐理さんでした」

「で、あたしが4位、2-1-1が5人いたから……」

「10位にあゆさん、11位が私です、2-0-2は2人だけでしたから」

「あらあら、みんな、頑張ったのね……」

「みんな、秋子さんにこれをプレゼントしようとしてたわけです……どうぞ」

そう言って、祐一は秋子さんに封筒を手渡す。

「祐一さん、ありがとうございます……」

うれし涙。

今日の、戦いの目的。それを達成した祐一は、今、ようやく安心した。

が、がおその6

宴が終わって。

「祐一くん!」

「どうした、あゆ」

「えっとね、ボク、オポーネントで10位だったんだけど、計算式が、何度聞いても分からないの」

「それは、私と戦ったからですよ」

祐一とあゆの話に割り込む、美汐。

「あ、まことお姉さん……」

「冬美ちゃん……」

「あゆ、天野、マテ」

「祐一くん?どうしたの?」

「相沢さん?」

「あのな……天野は、おまえの1個下だ」

「「え?」」

祐一の一言に、あゆと美汐は同時に驚く。

「えっと……ごめんなさい、まことさんのこと、1個上くらいだと思ってました……」

「私も……冬美さんのこと、17くらいかな、と」

「まあ、勘違いしそうな原因は両方にあるわけだし、これにて一件落着」

祐一が、口を滑らせる。

「祐一くん、今の、どういう意味……?」

「相沢さん……!」

2人の女性から、放たれる殺気。

祐一は、その殺気に気圧されて、動くこともできず、一言、この世への置きみやげにつぶやいた。

「が……がぉ」

おしまい。

あとがき

ストーリーチェインシリーズ「が、がぉ」、いかがだったでしょうか?

短編っぽく書いてみたものの、あんまり「が、がぉ」じゃない……

……まあ、いつもどおりなので、気になさらぬよう。

……次回は、今度こそストーリーチェイン最終話「Hなお仕置き」。

書いてみないと分かりませんが、15歳以下立入禁止・18歳以下立入禁止の両方の懸念が予想されるカードです。

どうでもいいですが、個人的には、Air2で「夜の診療所」→「姉妹からの愛」(聖&佳乃)、 もしくは「日本語の学習」→「引き金の言葉」(美凪「てごめ」)のストーリーチェインが出てくると嬉しいです……(核爆

それでは、次回をお楽しみに。