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elder-alliance.org  >  奇跡のかけら  >  KanonTCGSS  >  その28

*この話は、Key・VisualArts「Kanon」およびティーアイ東京「Air&KanonTCG」から取材しました。 関係する会社名・商品名に限り実在しますが、その他全てフィクションです。 以上をふまえた上で、この話をお楽しみ下さい。

第28話~二重人格~

……問題は、3回戦ではなかった。

祐一は中学生くらいの女の子(時計単色)に勝ち、美汐は大学生に見える男性(猫単色)に勝った。

そして……栞は。

「……お姉ちゃん……」

「栞……どうしたのよ?」

未だ、対戦が続いている香里の席へ、栞が駆け寄る。

「……分からないの……1ターン目で、勝利ポイントが4点取られて、2ターン目で……」

「もしかして、海原美衣さん?」

「うん……」

「あれにはどうやっても勝てないわ。あきらめなさい」

「そんなこと言う人、嫌いです……」

そんな栞を横目に、4回戦の組合せが発表される。

9ポイントが3人、祐一、美汐、そして海原美衣こと倉田佐祐理。

その下に、7ポイントがひとり。

そして、6ポイント以下の人たち……。

組合せが決まる。

祐一の相手は、7ポイントの青年。

美汐の相手は、倉田佐祐理。

そして、香里の相手は、栞。

まずは祐一。

「それでは、よろしくお願いいたします」

「こちらこそよろしくお願いします」

お互いにカードを7枚引く。

祐一は、「メイド服真琴」「パイレーツ香里」「夜食セット」「魔女っ娘栞」を手札に残し、左から「アラビアン栞」「女神みちる」「浴衣栞」とスタックする。

祐一の最初のドロー。「偽装」「ホワイトブリム」。

(キャラ引いてこいよ……)

「メイド服真琴」「魔女っ娘栞」を、「浴衣栞」の後ろにスタックする。

ペイコストフェイズ。

「では、『女神みちる』を表向きにします。よろしければ、『ケレス』!対応はありますか?」

相手は涼しい顔で黙っている。

「対応がないものと見なします。ケレスの解決……ファッションショーが捨て札、小悪魔栞が右、ブルマ香里が真ん中です」

フィールドは、左から1枚・1枚・4枚の布陣になる。

「バトル宣言……ブルマ香里から、そちらの右端へ」

相手が開いたのは「シャンパンシャワー」。

「……は?」

「手札3枚をゲームから取り除きます。『シャンパンシャワー』効果発動です。ラインはそちら」

バトルが立ち消えになり、「アラビアン栞」の後ろに「シャンパンシャワー」が積まれる。

(ホワイトブリム、引いていてラッキーだった……)

「パイレーツ香里をコストで、『ホワイトブリム』。対象のカードは『シャンパンシャワー』」

「それに対応して、『シャンパンシャワー』に『誘導』です」

相手が、最後の手札を使い切る。そのカードにより、『シャンパンシャワー』を破壊する手段がなくなってしまった。

……そして、相手のターン。

「3枚ドロー、全部スタックします……バトル、こちらからそちらへ」

L字型にスタックされたカードの、スートが交差するところからの攻撃。

そのカードは、「セーラー服舞」。

対するこちらは、「アラビアン栞」。通常、3対4。

スートボーナスが最大限に入っても、5対5で勝てない。

(何があるんだ……?普通に引き分け……巫女裏葉・佐祐理さん特製弁当は開かないし……)

「とりあえずありません。スート宣言、そちらは何本ですか?」

「2本……そちらは」

そう言って、相手はスタックされたカードを全て開く。 Lの書き順に、「浴衣佐祐理」「ライダースーツ舞」「セーラー服舞(オフェンスロケーション)」、「ショートパンツ栞」「チロリアンハットあゆ」。

「こちらは1本です」

そう言って、祐一は右端の「浴衣栞」を開く。引き分け。

(何がやりたかったんだ……?スート崩し?無駄なことを)

フロントにスタックされた「シャンパンシャワー」を眺めながら、祐一は思った。

3枚ドロー。「高野僧の法術」を手札に残し、「チアリーダー香里」「小悪魔栞」を「シャンパンシャワー」の後ろにスタックする。

「それでは小悪魔栞を表向けて、『強制召喚』です。『フリフリ栞』を『小悪魔栞』の後ろへ」

「フリフリ栞」が場に出てくる。

「それでは攻撃です……シャンパンシャワーから、ライダースーツ舞へ。『ほんわか雰囲気』使用します」

今スタックした「フリフリ栞」を破棄する。

「対応して、『チキンラン』を使用したいです」

祐一はそれを通す。「ライダースーツ舞」が勝利ポイント置き場に置かれる……逃げる、といった方が適切だろうか。

「通ったから『シャンパンシャワー』に『スナイパーショット』を使用します」

その後ろの「浴衣佐祐理」も、きっちり逃げおおせる。

「逃げ……?」

不思議な感覚を祐一は持った。

しかしながら、この時点でのスタック差が8対2(「シャンパンシャワー」含む)。

手札が0枚の相手が、それを巻き返せるはずもなくそのまま祐一の勝利。

2回戦も、スタックの速さは変わらず、祐一はその剣単色に、大勝した。

そして、同時に行われている、決勝卓。

勝てば優勝、負ければ3位。

引き分けならば、祐一が優勝、オポーネント差で佐祐理が2位。

試合開始前は、このような情報はなかったが、それでも緊張感が変わることはなく。

静かに、戦いは始まった。

つづく。

あとがき

シリーズ「佳乃の夏祭り」第3回、「二重人格」、いかがだったでしょうか?

これで、準優勝は祐一に決定です(佐祐理VS美汐が引き分けなければ)。

ちなみに、祐一の対戦相手のデッキは、私の使用しているデッキの理想型です(動きかた以外)。

だって……

「セーラー服舞」なんて入れられないよ~

「色仕掛け」1枚しかないんだよ~

こ~の支配からの「卒業」♪(尾崎豊「卒業」より)なんて、絶対に言えないんだよ……

次回は、いよいよストーリーチェインシリーズ最終回「佳乃の夏祭り」。

それでは、次回をお楽しみに。