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この話は、Key・VisualArts「Kanon」およびティーアイ東京「Air&KanonTCG」から取材しました。 関係する会社名・商品名に限り実在しますが、その他全てフィクションです。 以上をふまえた上で、この話をお楽しみ下さい。

第25話~笑顔と共に~

事故から一ヶ月半ほどたって、世の中はちょうど8月から9月に切り替わった最初の土曜日。

「水瀬さん、いよいよ、今日の夕方ですね……」

かかりつけの女医が、水瀬秋子に話しかける。

「ええ。この日をどれだけ心待ちにしたことか……」

その声に、秋子は視線を向けずに、ゆったりと答える。

「そうですよね。本当に、リハビリも早くて、びっくりしました」

「これで、ようやく羽を伸ばせると思うと、楽しみがふくらみます」

少し、微笑みが戻る秋子。

そこに現れる、ひとりの少女――実際は、少女と呼ぶには少し抵抗がある年齢だが、そのそぶりを見る限り少女と呼んでも差し支えないだろう――が現れる。

「お母さん、今日、退院だね!」

「ええ。……今日は、名雪ひとりだけ?」

「うん、みんな、カードゲームの大会に行っちゃったよ」

「……『佳乃の夏祭り』かしら?」

「え?どうして分かったの?」

「昨日、祐一さんが来て、報告してくれたわ」

「そうなんだ……最近、全然見ないと思ったら」

「ええ。試合結果、楽しみね」

「うん、でも、お母さんが家に戻ってくる方がわたしは楽しみだよ」

「ふふ……それなら、少し早めに出ましょうか……」

「……うん、祐一たちを、驚かせよう!」

そう言って、名雪は秋子の荷物をまとめる。

その表情には、笑顔があふれていた。

そのころ。

「……栞、今日のデッキは本気だろうな……」

「もちろんです。時計単色の異常なまでの強さ、期待していてください」

「ああ、手強そうだな」

4人の若者が、まとまって道を歩く。

「そう言う相沢君は?」

「バージョン3が入って、パワーアップしたストールの力を見せてやるよ」

「あら、頼もしいわね」

「……香里先輩は?」

「あたしは、剣単色よ……お米券にメタを張った」

「私には、勝てそうにないですね……」

「と言うことは、天野さんは猫ですか?」

「いえ、着物佳乃です」

「え……そんなこと言う人、嫌いです」

カードゲームショップに歩いて向かう、4人組。

その表情は、緊張の色が少し入った、笑顔。

水瀬秋子、退院。今日は、彼らにとっても記念となる日。

「さあ、のーむさんへのプレゼントを入手するために、頑張りましょう!」

香里の呼びかけに、残りの人間が三者三様のポーズで応える。

試合開始は、10時半。

今日の昼は、熱くなりそうである。

おしまい。

あとがき

シリーズ「笑顔と共に」最終回、「笑顔と共に」、いかがだったでしょうか?

……そうです、そうなんです、とうとう、KanonTCGバージョン3が入ってしまうんです!(某川平調に)

と言うわけで、筆者がKanonTCGバージョン3を覚えるまで、しばらく執筆を停止いたします。

だって……KanonTCGバージョン3が分からないと書けないんですもの……

執筆停止開けの次回は、最終シリーズ「佳乃の夏祭り」第1回、「水の戯れ」です。

ストーリーチェインに関係する、ゲームショップの新オリジナルルールは?

祐一、栞、香里、美汐。この4人は、果たして1回戦を勝ち抜けるのか?

そして、舞&佐祐理、北川、あゆに出番は回ってくるのか?

それでは、次回をお楽しみに。

SeeYou!

P.S.

ところで、ニュースステーション(テレビ朝日系列)って、全国ネットで放送してますよね……

いや、川平ネタ(あとがき)が分からないとつまらないだけなんで……

(分かってもつまらない、とおっしゃいますか?そんな酷なことはないでしょう……)