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elder-alliance.org  >  奇跡のかけら  >  KanonTCGSS  >  その19

*この話は、Key・VisualArts「Kanon」およびティーアイ東京「Air&KanonTCG」から取材しました。 関係する会社名・商品名に限り実在しますが、その他全てフィクションです。 以上をふまえた上で、この話をお楽しみ下さい。

第19話~観鈴の夏祭り~

「先輩、Air&KanonTCGの大会でも開くというのは……」

カードゲームショップの店員・沢渡真はささやく。その相手は、先輩アルバイト・川澄愛。

「そうね、それじゃ、まずは大会登録から……」

「了解っす……なるほど……そうなって、こう……」

「そうそう、いいじゃない」

「大会名……どうしましょうか?」

「そうね……7月になるし、『夏祭り』系の名前が楽しいわね……」

「了解です……じゃあ、2大会連続企画で、『観鈴の夏祭り』と『佳乃の夏祭り』ってどうでしょうか……?」

「いいわね、それで行きましょう!」

「あれ?大会が増えてる……おっ、あそこのカードゲームショップだ!」

祐一は、ティーアイ東京のページで、公認大会のリストを眺めながらつぶやく。

そこには、駅前のカードゲームショップで、Air&KanonTCGの公認大会が開かれる、というものだった。

参加して、自分の実力を試したい。自分のデッキがどのくらい強いのか、今流行のデッキがどんなデッキなのか、知りたい。

AirTCGが発売されて以来、常々そう感じていた祐一は、早速その情報の裏をとることに決め、そのカードゲームショップに出かけることにした。

「いらっしゃいませ~」

「こんにちは、ちょっとお伺いしたいんですが」

「はい、どうぞ」

祐一は、店員の男性に、KanonTCGの大会について聞く。

すると、おもしろい情報が手に入った。

次の大会『観鈴の夏祭り』ではストーリーチェイン『2人のゴール』を、 その次の『佳乃の夏祭り』ではストーリーチェイン『佳乃の夏祭り』を決める、もしくはそれを妨害すると、ジャッジからチップを1枚もらえる。

大会の順位の他に、そのチップの枚数によっても何か商品を考えている、と言うことだそうだ。

「そうなんですか……ありがとうございました」

「いえいえ、ぜひお越し下さいね」

「はい、喜んで」

有益な情報を手に入れて、祐一はその場を去った。

たぶん、この大会は恐竜スートが主流になるに違いない。

だとすれば、相性のいいストールを曲げる必要はどこにもない。

そう確信した祐一は、自分のストールをより強くするためのカードを考えるため、自宅に戻った。

るーらーらちゃららちゃらーららー♪ るるらーらちゃらるららー♪

栞の携帯電話に設定されている、「笑顔の向こう側に」の曲が流れる。

4和音。どこでこんなのを手に入れてきたんだろう……?

「はい、あ、祐一さん?」

「よお、栞。今、時間良いか?」

「はい、なんですか?」

「実は、7月の前半、あの店で大会が開かれることになった」

「え?そうなんですか?」

「ああ、で、それに出ることにしたんだけど、栞も来るか?」

「はい、祐一さんが行くなら」

「まかせとけ。……で、あの大会だけど、『2人のゴール』が流行するようなルールにしてあるから、恐竜スートとストーリーチェインには気を付けた方がいいぞ」

「はい、大丈夫です」

「じゃあな」

「おやすみなさい」

……祐一との電話が終わった後。

「ふふふ……祐一さんは、やっぱりストールですね」

栞が不敵な笑みを浮かべる。

「だったら……私は、これで行きましょう」

彼女は、そう言って、自分のデッキ……時計単色の、新しいバトルデッキを見つめた。

つづく。

あとがき

個人的にいろいろなものに手を出していて、アップが遅れてしまい、申し訳ありません。

新シリーズ、「2人のゴール」第3回、「観鈴の夏祭り」、いかがだったでしょうか?

大会が開催される、と設定できましたので、次からはうまくルールの隅っこをつつける筋道がつくでしょうか?

議論を醸し出している、ストーリーチェインのルールとか……

次回は、「記憶喪失」。

この大会で何が起こるのでしょうか?それとも……まだ先?

……今回も、やっぱり、まだ決めてません。(w

それでは、次回をお楽しみに。