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elder-alliance.org  >  奇跡のかけら  >  KanonTCGSS  >  その17

この話は、Key・VisualArts「Kanon」およびティーアイ東京「Air&KanonTCG」から取材しました。 関係する会社名・商品名に限り実在しますが、その他全てフィクションです。 以上をふまえた上で、この話をお楽しみ下さい。

第17話~鳥の詩~

それは、6月のはじめ。

AirTCGが発売され、Air&KanonTCGのルールが発表された次の日から。

この日も、やはり祐一と栞はKanonTCGの対戦をしていた。

栞はいつもの羽エタ、祐一もいつものストール単である。

「では、『奇跡的再会』です」

「『デッキ的再会』通ったよ」

栞のカード名の宣言に、横やりを入れる祐一。

「また言いましたね……それでは、私の次のターンです。ここからそこへ。スートがそちらは足りないはずです」

「いや、『デッキの生還』だ」

自分の『奇跡の生還』のテキストも、間違った言い方をする。

それに対し、栞が、

「祐一さん!ちゃんと、『奇跡的再会』『奇跡の生還』って言ってください!」

と注意すると、祐一は切り返す。

「だってさ……KanonTradingCardGameにおける『奇跡』というテキストは全て『デッキ』に読み替えて下さいって、ティーアイのページにも載ってるし」

「テキストに、カード名は含まれるんですか……?たしか、含まれないはずでは……」

「それだと、『パブロフの犬』が半分役立たずなんだけど」

つまり、『パブロフの犬』の、

このカードは相手の使用した『主の教え』か『奇跡的再会』の割り込みにしか使用できない

というテキストが、

このカードは相手の使用した『主の教え』か『デッキ的再会』の割り込みにしか使用できない

に書き換えられてしまうという意味だが、当然、こんな裁定を気にしている人間は祐一しかいない。

細かいことだが、つまりは『奇跡的再会』が『パブロフの犬』の対象であり続けるためにはカード名も『デッキ的再会』に書き換えなければならない、というのが祐一の主張である。

余談だが、この法則が成り立つならば、同様に『奇跡の生還』も『デッキの生還』というカード名になる。

「パブロフの犬……人類の敵です」

「俺は、『主の教え』のほうが人類の敵だと思うぞ……」

「そんなこと言う人、嫌いです……」

「嫌いなら、完膚無きまでに叩きのめしてみたら?」

「(むかっ……!)そうですね、次は絶対に勝ちますよ」

こうして、栞は祐一(ストール単)の苦手な時計デッキを勉強し始めた。

『パジャマあゆ』をうまく使えば、羽のままでもストールにも十分勝てる、ということに栞は気づいていなかった……

「えっと、まずは、時計スートのカードを集めてみましょう……」

時計スートは、名雪と秋子さんとあゆのスートである。つまり、Dexterity属性を中心にCharisma属性が少し混じる形になる。

また、『時計&羽』(Yシャツあゆ、ノーム秋子)がいるため、羽スートも少しならば使用できる。

つまり、時計スートのデッキの作り方としては、『Dexterity属性バトル』と『手札破壊』のふたつの進み方がある。

手札破壊のほうは、前にあゆさんが作ったデッキレシピがある。

それを強力にした、羽時計で秋子さんがつくったデッキレシピも、佐祐理先生に頼めばでてくるにちがいない。

しかし、それでは自分のオリジナリティがでない。

それでは、どうする……?

ならば……バトルデッキ。

ここで、ふと『みちる』の存在が頭に浮かんだが、単色で組むにはカードの種類が圧倒的に足りないことを思い出し、スペアにとどめておく。

カードは……苦手のPower属性に勝てる『ピーターパンみちる』。これを3枚、スペアに積んでおく。

メインのカードは、本当に時計単色で組もうと思ったが、それだとフィールドの展開力に疑問が残るので、『女神みちる』3枚を投入する。

他に、イベントカードは、『ファッションショー』『錬気術』『偽装』が2枚ずつと『強靱な意志』が1枚。

さらに、一応『誘導』『高野僧の法術』も1枚ずつ入れておく。

他に、『いちごサンデー』3枚、『赤いビー玉』2枚をデッキに投入する。

これで、アイテムとイベントのスロットは完全に埋まった……多すぎるかも知れないくらいに。

次に、時計スートキャラクターを、強い順番に適当に埋めていく(終盤戦に強い『競泳水着秋子』も当然投入する)。

『バニーガール名雪』の投入にとまどったが、『ネコミミ名雪』が入るのが確実なので、とりあえず入れておくことにした。

プレイングは気を付けなければいけない。

最後に、苦手タイプの奇跡に備え、スペアを用意する。

まず、相手が剣単色の場合。

この場合には、バトルが圧倒的不利な上、手札破壊も効かないので、Wonder属性でPowerの高いキャラクターを投入したい。

スートボーナスの邪魔にならないように、自己破棄できるキャラクター……『婦警美汐』がいい。

そして、コンボ奇跡。この対策としては、『一瞬の煌めき』が適しているので2枚。

最後の1枚は……予備の『膝枕』にする。『誘導』にしないのは、『拒絶』対策のため。

こうして、とりあえず組んでみた、新しいデッキを持って、栞は、祐一に再度チャレンジする……!

つづく。

あとがき

新シリーズ、「2人のゴール」が始まりました。

このシリーズは、前回のシリーズと違って、ルールの疑問・解釈全開でお届けしたいと思っていますが、果たして私の灰色の脳細胞が追いつくかどうか(笑)。

まず最初は、「公式トーナメントガイドラインを斬る!」ということで、祐一君にちょっと犠牲になってもらいました。

実際は、”当然、こんな裁定を気にしている人間は菅野たくみしかいない。”のですから。

ちなみに、あゆ&秋子さんのデッキレシピは、どこを探しても見つかりません(同じタイプのデッキならばたくさんあるでしょうが)。

だって……作ってないんだもん(ぉ

なお、このお話のルールは、2001.6/1裁定ですので、スペアはまだ9枚ですし、 パジャマ秋子・スクール水着裏葉・バニーガール舞に対する制限もかかっていません。

次回は、「夢への誘い」。

いったい、誰が、どんな夢に誘われるのか、それとも、タイトルとなんの関係もないストーリーに終始するのか。

……実は、筆者も決めてません。(w

それでは、次回をお楽しみに。